平行世界からの召喚者
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Web 小説『大和し麗し』より
〜世界観〜
1791年4月  徳川幕府が忠実よりも百年ほど早く終焉を迎え、朝廷を近代天皇制へ移行させることにより、天皇を主君とした帝政国家を目指して大日本帝国を建国し元号も寛政から明光に改められた。
1941年5月  突如としてポーランド侵攻を開始したドイツ・イタリア同盟は、その後の二年間でフランス、大英帝国を陥落させるなど、欧州を席巻。
1941年6月2日  大日本帝国は5年に亘ったドイツ第三帝国との軍事同盟を破棄し、軍事的中立を保つことを宣言。
1944年12月8日  日米太平洋戦争勃発。米太平洋艦隊による呉柱島軍港の奇襲によって開戦するが、奇襲は強襲となり失敗。米太平洋艦隊は、その1/4を失い、事実上壊滅。
1945年8月15日  アメリカ合衆国に日本側が条件を付ける形で講和を受け入れ終戦。
 大日本帝国は、アメリカ合衆国に対して戦争損害の賠償を請求しない代わりに、日米軍事同盟の発足を確約し多岐にわたる産業技術の交換や共同開発、人材の交流などといった未来に繋がる同盟発足を提案し受け入れられることとなった。
1946年元旦  大日本帝国は民主日本国と国家体系を改革し、自由経済陣営に参入。大日本帝国軍も日本国防軍と改称。
1946年3月13日  民主日本国、国際連盟に加入。
1946年4月5日  民主日本国政府は、欧州開放戦争(連合軍名称、日本名称は欧州戦争)に対する参戦する意向を示し、ドイツ第三帝国ならびに欧州ナチス同盟に対して宣戦布告。
1948年11月29日  ドイツ第三帝国総統アドルフ・ヒトラーが反政府組織により暗殺。
これに呼応して、ドイツ国内での大規模クーデターが成功し、ナチス党が崩壊。ボンを首府とする連邦共和国臨時政府が発足し連合国に向けて無条件降伏を打診し、この日、欧州解放戦争は終結した。連合国は、辛くもドイツ第三帝国に勝利を収めたものの、加盟各国の激しい軍事力消耗という結末を迎えた。(ソビエト連邦はドイツとの不可侵条約により、大戦には参戦していない)
1952年5月10日  中華社会主義共和国連邦が樹立される。
8月20日  中ソ連合軍による朝鮮半島へ電撃的な侵攻を開始。日・米・欧州各国は激しく中ソを非難し、日米同盟軍が大韓民国軍を果敢に支援するものの、各国の国力は回復しきっておらず、中ソ連合軍が水素爆弾使用を楯に連合軍が首都ソウルを占拠してしまったため、日米同盟軍は撤退。
10月28日  在来大韓民国政府は海外に追放。中ソはこの地をほぼ半年で占領、3年に渡り軍政統治が始まる。
1955年 4月1日  高麗社会主義共和国が建国され歴史は米ソ冷戦、ソ連軍の中国進駐、中ソ連合軍による朝鮮半島侵攻、ベトナム戦争勃発と極東地域紛争の時代を迎えていく。

召還時の設定
 南シナ海を南下する8隻余りの小規模な輪形を組む船団。
外側を囲むグレーの船体を持つ7隻は明らかに軍用の戦闘艦である。しかしながらその中心を構成する2隻は、民間のスマートかつ優雅な船体を持つ客船と大型タンカー。そのマストには日章旗がはためき、日本国籍を持つことを示している。

 2000年に入り、世界情勢は国家間の争いよりも、宗教などのイデオロギーの違いから民族同士の抗争、それもテロリズムによる破壊活動や、海賊行為による民間船舶への攻撃、略奪などが激しくなる傾向にあって、各国が民間船に戦闘艦を護衛に付ける光景は日常的に見られるようになってきた。
 しかしながら、民間船2隻の護衛に戦闘艦6隻という構成は過剰にも見える。それには訳があった。
 この世界の日本はトラック環礁に帝国海軍時代から引き継がれている国防軍の基地を持つとともに、その地のリゾート開発も行われ、軍民問わずの行き来が盛んである。
トラック諸島は西太平洋、カロリン諸島の島であり、周囲200km、248もの島々からなる世界最大級の堡礁である。環礁内には春島・夏島・秋島・冬島からなる四季諸島と、日曜島・月曜島・火曜島・水曜島・木曜島・金曜島・土曜島 からなる七曜諸島があって、春島には国防軍航空自衛隊、夏島には海上自衛隊の軍港設備と航空基地が設けられ、環礁内で最大の島である水曜島には民間空港とリゾートホテルのある民間観光エリアが広がっている。輪形陣の中心にある客船は「サザン・ウィンド」14000t。春島、夏島の基地交代要員や軍関連民間企業の技術者とその家族約780名が乗船しており、また、その後方を進む大型タンカー「極東丸」78000tには、日本国内で精製された航空用JET燃料(軍艦艇用を含む)、船舶用燃料、ガソリンなどの諸島全体で消費される補給油脂類が満載状態にあった。
 つまり、彼らが海賊などに拿捕され、拉致されたとなれば莫大な身代金を要求されることになる。よって日本政府と軍は、何があっても彼女たちを無事に送り届ける必要があったのだ。
 この2隻の護衛に当たる陣容は次のようなものである。
 先頭をイージス巡洋護衛艦「愛宕」その両翼を駆逐護衛艦「雪風」「秦風」民間船の左側に巡洋装甲護衛艦「伊吹」右側を装甲護衛艦「伊勢」が守り、殿を補給艦「芦野」と航空護衛艦「日向」が追従する。そして「日向」からはVTOL早期警戒機EV-1E「海鷹」とVTOL戦闘攻撃機F/AV8Jファイティング・ハリアーの編隊が飛び立ち、常に艦隊上空を哨戒していた。
 この艦隊がトラック諸島まであと400海里までの距離に迫った時、無事に終わるかに思えた航海は、突如として裏切られることになった。
 真昼の晴天下に突然、上空に現れた一筋の流星。これを「愛宕」のCICではSPY−1JEレーダが捉えており、30秒後に脅威と判定。艦隊司令官は対空戦闘を下令するが、時既に遅く、この流星は、艦隊真上の600メートル上空で拡散し、蒼く光る薄幕のように9隻の艦艇を急速に包み込むと、彼女たちを時空の彼方へと連れ去り消滅していった。
召喚された艦艇一覧
装甲護衛艦 DBB-109 伊勢
基準排水量 35,000t
全 長 219.62m
最大幅 33.90m
喫 水 9.03m
主 機 Gas-Turbin×8基(COGAC方式 機関:PW-IHI2950)
軸 数 4軸
軸馬力 150,000馬力
速 力 33.5kt
航続距離 9,570浬/20nt
乗員数 390名
兵   装
主 砲:74式55口径356mm連装全自動砲×6基
副 砲:OTOメララ62口径76ミリ単装速射砲×4基
VLS : Mk41 36セル
対 艦:SSM-3対艦ミサイル4連装発射筒×2基
対 空:20mmCIWS×4基
    :スタンダードSM2 SM3(装備数0〜36基可変)
    :RIM-7Fシースパロー8連装発射機×2基
対 潜:VLS発射型74式アスロック(装備数0〜36基可変)
    :68式3連装短魚雷発射管×2基
巡洋装甲護衛艦 DCB‐105 伊吹
■満載排水量 33,000t
■全   長 242.0m
■全   幅 27.4m
■吃   水 9.7m
■機   関 石川島パワーインダストリー社PW5500−IHI−106型八基四軸COGAG推進方式
■最大速度 34.5ノット
■航続距離 4,450カイリ
■乗   員 381名
■兵   装 36cm(55口径)全自動連装砲3基
79式艦対艦有翼誘導弾発射基 16基
Mk 15 20mmCIWSブロック1B 3基 
イージス巡洋護衛艦DCG−177 愛宕
■満載排水量 11,280t
■全   長 187.0m
■全   幅 20.8m
■吃   水 7.5m
■機   関 石川島パワーインダストリー社PW2750−IHI−100型4基2軸COGAG推進方式
■最大速度 34ノット
■航続距離 10000カイリ/15ノット
■乗   員 300名
■兵   装 主砲 : Mk45 Mod4 5インチ砲 1門
対艦 : SSM-1BSSM4連装発射機 4基
     324mm短魚雷3連装発射管HOS302 4基
対空 : Mk 15 20mmCIWSブロック1B
     スタンダードSM-2 SAM
対潜 : アスロックSUM
VLS : Mk41 96セル

搭載機 : SH-60K
航空護衛艦 DCV-181 日向
■満載排水量 22,500t
■全   長 231.0m
■全   幅 36.0m
■吃   水 8.0m
■機   関 石川島パワーインダストリー社PW3200−IHI−100型4基2軸COGAG推進方式
■最大速度 34ノット
■航続距離 10000カイリ/15ノット
■乗   員 500名
■兵   装 対空 : Mk 15 20mmCIWSブロック1B
     ESSM(VLS1セルに4基搭載可)
対潜 : アスロックSUM
VLS : Mk41 32セル

搭載機: F/AV-8J ファイティング・ハリアー 16機
       EV-1E VTOL早期警戒機
       SH-60K哨戒ヘリ 6機
       MCH-101掃海・輸送ヘリ 2機他
イージス巡洋護衛艦DCG−174 霧島
■満載排水量 9,485t
■全   長 161m
■全   幅 20.8m
■吃   水 6.2m
■機   関 石川島パワーインダストリー社PW2650−IHI−101型4基2軸COGAG推進方式
■最大速度 32ノット
■航続距離 4500カイリ/20kt
■乗   員 300名
■兵   装 主砲:OTOメララ改127mm54口径単装速射砲 1門
VSL:Mk41(前部29セル 後部61セル 合計90セル)
対空:スタンダード SM-2MRもしくはSM-3
    Mk 15 20mmCIWSブロック1B
対潜:アスロック対潜ロケット
対艦:SSM4連装発射装置 2基
    68式324mm3連装短魚雷発射管 2基
イージス駆逐護衛艦 DDG-145 雪風
■満載排水量 9,200t
■全   長 165m
■全   幅 18.0m
■吃   水 9.3m
■機   関 石川島パワーインダストリー社PW2650−IHI−90型4基2軸COGAG推進方式
■最大速度 31ノット
■航続距離 4400カイリ/20kt
■乗   員 300名
■兵   装 主砲:OTOメララ改127mm54口径単装速射砲 1門
VSL:Mk41(前部32セル 後部64セル)
対空:スタンダード SM-2MRもしくはSM-3
    Mk 15 20mmCIWSブロック1B
対潜:アスロック対潜ロケット
対艦:SSM4連装発射装置 2基
    68式324mm3連装短魚雷発射管 2基
高速貨客船 サザン・ウィンド
■基準排水量 13,600t
■全   長 195.8m
■全   幅 24.0m
■機   関 高速用ガスタービン2基+巡航用ディーゼル2基(CODOC推進) 2軸
■最大速度 27.2ノット
■旅客定員 1,250名
■車両搭載数 乗用車191台 トラック(8t)84台
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