1973年暮れに勃発した第二次中東戦争 (当時、当事国間は事実上の停戦状態) は、日本に『オイルショック』をもたらした。国内での事件の殆どは、デマなどが引き金となったものであった。しかし、国民生活に影響こそ出てはいなかったが、現実にタンカーが日本へと帰国し難い状況を打開することが急務となった。連合艦隊の半数近くを駆使した「タンカー護衛出撃」は、一部で批判を受けながらも「専守防衛に徹した堅実な作戦行動であった」と国際的評価を受け、厳しい批判はまぬがれることとなった。
【やまとは くにの まほろば 『連合艦隊1979』 (未公開) より抜粋】
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